私は31歳のとき、うつ病になりました。
そして32歳で仕事を辞めました。
療養生活を続ける中で、1年ほど経った頃でしょうか。
少しだけ何かをやってみたいと思うようになりました。
以前、警察事務として交通課で働いていた頃、行政書士の先生方と接する機会がありました。
そのときは特に意識していませんでしたが、ふと行政書士という資格を思い出したのです。
私は、たくさんの人がいる職場へ通勤し、残業をしながら働く生活に戻る自信がありませんでした。
体調が良くなったとしても、もう同じ働き方はしたくない。
そう思っていました。
そこで行政書士について調べてみると、
「独立開業が一般的な資格」
という言葉が目に入りました。
自分のペースで働けるかもしれない。
そんな安直な理由で、本屋さんへ行き『合格革命』を買ってきました。
しかし、現実は思っていた以上に厳しいものでした。
当時の私は体調が悪く、文字を読むことすら困難でした。
5分も本を読めば視界がぼやける。
そんな状態からのスタートでした。
それでも少しずつ勉強を続けました。
思うように進まない日もありました。
勉強できない日もありました。
それでも諦めずに続けた結果、4回目の受験で合格することができました。
行政書士試験に合格した年、長く通院している主治医から
「寛解だね」
という言葉をもらいました。
行政書士試験の合格も嬉しかったのですが、それと同じくらい嬉しい出来事でした。
もちろん、今でも通院は続いています。
完全に治ることはないのかもしれません。
それでも私は、病気と付き合いながら生きていこうと思えるようになりました。
行政書士試験の合格は、資格を取ったこと以上に、自分自身を少し取り戻せた出来事だったように思います。
これからは行政書士として業務を行いながら、「合格まで生存部」を通じて受験生の応援も続けていきたいと思っています。
勉強が思うように進まない人。
不安でいっぱいの人。
途中で立ち止まってしまった人。
そんな方の力に少しでもなれたら嬉しいです。

