行政書士試験の勉強を始めたとき、
「六法はどう使えばいいのか」と迷う人は多いと思います。
また、そもそも 独学で勉強するべきか、予備校を使うべきかで迷う人も多いと思います。
この点については、
行政書士試験は独学か予備校か?
の記事でも整理しています。
私がやっていた六法の使い方は、とてもシンプルです。
過去問で出てきた条文は、毎回すべて六法で引く。
まずはこれだけで十分です。
最初から完璧に理解する必要はありません。
六法は「読む本」ではなく、使いながら慣れていくものです。
六法の基本的な使い方
行政書士試験では、六法の使い方に慣れることが理解を深める近道になります。
過去問を解いて出てきた条文は、必ず六法で確認します。
やることは次の3つだけです。
- 条文を開く
- 目を通す
- チェックをつける
最初の段階では、チェックをつけるだけで大丈夫です。
内容を完全に理解しようとすると、勉強が止まりやすくなります。
まずは「六法を引く習慣」を作ることが大切です。
最初は「チェックをつけるだけ」でいい
六法を使い始めたばかりの頃は、
- 線を引く
- 色ペンでマークする
といったことは、特に必要ありません。
過去問を繰り返し解いていると、
同じ条文に何度もチェックがつくようになります。
そのときに、
- 「あ、これ前にも引いたな」
- 「前もチェックしてたのに忘れてた」
という感覚が出てきます。
この感覚が出てきたら、
六法を使った勉強がうまく回り始めているサインです。
マークしたくなったら、まずは鉛筆で
重要そうに見える文言があっても、
最初から色ペンで強調する必要はありません。
どうしても印をつけたい場合は、
鉛筆で薄く線を引く程度
で十分です。
勉強が進んでくると、本当に重要な部分が自然と見えてきます。
その段階で、
- ここは残したい
- 毎回出てくる
と感じたところにだけ、
色ペンを使えばちょうどいいと思います。
実感として、
最初に「重要そう」と思った部分は、それほど重要ではないことも多いです。
何度も引く条文は、前後もまとめて読む
同じ条文を何度も引くようになったら、
その条文だけでなく、
- 前後の条文
- 条文のまとまり
も一緒に読むようにします。
ここまで来ると、
条文が「点」ではなく、「面」で見える感覚が出てきます。
これは法律の理解が深まる大きなポイントです。
チェックのない条文にも目を向ける
勉強がかなり進むと、
逆にチェックの入っていない条文が目立つようになります。
その段階で、
チェックのない条文を
たまに拾って読む
という使い方もおすすめです。
そのときに、
- なぜここは出題されていないのか
- どの判断枠組みに関係しそうか
と考えながら読むと、理解が一段深くなります。
重要条文は「判断枠組み」で整理する
本当に重要だと分かってきた条文については、
- 判断枠組み
- 要件と効果
- 問題での使われ方
に注目して整理します。
例えば、
- ノートに簡単にまとめる
- 条文にポストイットで補足を書く
といった方法です。
六法は、
引き倒してから整理するくらいがちょうどいいと思います。
条文素読は「ここまで来てから」で十分
条文素読は、最初からやるものではないと感じています。
まずは
- 過去問を解く
- 出てきた条文を何度も引く
- チェックが重なる
- 重要条文が見えてくる
この段階まで進んでから、
条文素読をやるかどうか考えれば十分です。
最初から条文を読み続けても、
何が重要なのか分からないまま終わってしまうことが多いと思います。
六法そのものをどう選ぶかについては、ケータイ行政書士六法は正義か、無謀か。六法の必要性を考えた記事でも書いています。
私がやっていた条文素読のやり方
私は直前期に、次のような形で条文素読をしていました。
- その日に勉強した単元の条文を、寝る前にざっと読む
- 翌朝は、前日に勉強した単元の復習から始める
条文素読は、
新しく覚えるためではなく、その日の理解を軽くなぞる感覚でした。
この方法は、記憶の定着には効果的だったと感じています。
まとめ|六法は「使い倒してから整理する」
六法の使い方をまとめると、次の通りです。
- 過去問で出た条文は毎回すべて引く
- 最初はチェックをつけるだけでOK
- マークは後回し、鉛筆で十分
- 何度も出る条文は前後も読む
- 判断枠組みが見えてきたら整理する
- 条文素読は直前期の確認用で十分
六法は、
最初から読み込むための本ではありません。
使い倒してから、必要な部分だけ残していく。
この距離感が、
一番無理なく続く六法の使い方だと思います。
六法の使い方は、やり方次第で大きく差が出る部分だと思っています。
ただ、やり方だけでなく、
「続け方」や「考え方」も同じくらい大事です。
正解はあるのにやめてしまう理由について書いた記事でも、そのあたりに触れています。

